【薬Talkの日記】#2「喉が痛くて休みます」って言われた朝の昭和人間の葛藤

薬Talk日記
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こんにちは、「薬Talk」編集長のNroriです。

朝の薬局ってなんか“プチ事件”が多くないですか?

プリンターが詰まる、レセコンが「アップデートしませんか?」と聞いてくる、
そしてFAXが患者さんより先に出勤している。

そんな朝のルーティンの中、今日の主役はスタッフAさんからの一通のLINEでした。

   「喉が痛くて…今日はお休みさせていただきます」

…えっ!?まさかの“喉”だけで!?

朝イチから心の中の昭和がざわついた、薬局あるあるな一日が始まりました。


メッセージの主は、いつも明るくてテキパキ働くパートのAさん。
たしかに体調不良なら無理は禁物。
でも…でもですよ。
昭和魂が叫びました。   
「喉が痛い“だけ”で休むのか!?」


心の中の昭和上司がささやくのです:

  • 熱がなければ出勤
  • のど飴があればOK
  • 仕事は気合いと根性

でもその声を、「今の薬局の現実」が静かに否定してきます。

   「無理して出勤される方が困る」
   「薬局は医療の最前線」
   「感染対策上も慎重な判断が必要」


薬局という職場では、体調不良の対応基準が他業種よりも厳しくなります。
特に喉の痛み・咳・鼻声などは患者さんにすぐ伝わります。

以下のような時は、出勤を見合わせる判断が妥当です:

  • 咳やくしゃみが止まらない
  • 発熱がある、または悪寒がある
  • マスクをしていても声が出しにくい
  • 感染症の疑い(家族の発熱など)

また、軽い風邪をひいたときのセルフケアも重要です。

  • うがい・手洗いをこまめに
  • 睡眠を十分にとる(最低7時間)
  • 喉を保湿(マスク・のど飴・加湿器)
  • 水分補給(白湯・カフェインレスの温かい飲み物)

ちなみに当薬局はOTC併設型の薬局で、薬剤師3名・事務スタッフ2名の体制。

そう、Aさんの欠勤も理解できる。
けど現実は…

  • シフト穴あき
  • 処方箋FAXどっさり
  • 電話鳴りっぱなし
  • レジと受付はワンオペ状態

   「うわ〜今日に限って忙しいヤツ〜〜〜😭」

薬局あるある炸裂です。


「休む=悪」ではない。むしろ今の時代、それが正しい。
だけど、それによって現場が火を吹くのもまた現実。

大事なのは、責めることではなく、
「お互いさま」精神で支え合えるかどうかだなあと感じました。


   無理しない 正論だけど 胃が痛い


Aさんには「お大事に」と返信し、
私は今日も薬歴を打ちながら、受付に立ち、電話に出つつ、
心の中で叫びました:

   「Aさーん!早く治ってー!!」

それではまた、「薬Talkの日記」でお会いしましょう!

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