薬局実務

麻薬の廃棄届は2種類、手続きが正反対です|金庫に麻薬帳簿は入れられない、事故届に数量基準はない【誰にも聞けないシリーズ③】

厚労省「薬局における麻薬管理マニュアル」を原文から整理。事前届出と麻薬取締員の立会いが要るのは「調剤していない麻薬」のほうで、患者から返ってきた分は薬局内で廃棄して30日以内の届出で足ります。麻薬保管庫に麻薬帳簿は入れられず、事故届に数量基準はありません。向精神薬との違いを表で並べました。
薬局実務

覚醒剤原料は麻薬の金庫に入れられません|対象は2成分5品目、患者から返ってきたら届出が2回【誰にも聞けないシリーズ④】

厚労省に薬局単独向けの手引がないため、東京都保健医療局「覚醒剤原料取扱いの手引(薬局用)」令和6年12月改訂を原文から整理。麻薬保管庫にも毒物・劇物の保管庫にも入れられず、鍵のかかる場所がもう一つ要ります。患者から返却されたときの届出は譲受時と廃棄後の2回。対象はセレギリンとリスデキサンフェタミンの5品目だけです。
医薬品

フェントステープとフェンタニル3日用テープは適応が違います|慢性疼痛があるのは先発3剤だけ、規格は4.2mg=1.7mg=2mg

フェンタニル貼付剤は3グループ。慢性疼痛の適応を持つのはデュロテップMTパッチ・ワンデュロパッチ・フェントステープの先発3剤だけで、後発品は1品目もありません。だから慢性疼痛では変更調剤ができない。承認条件には「薬局においては調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤がなされる」と明記。規格の対応とモルヒネ換算の差まで電子添文の原文から整理します。
薬局実務

医師と看護師は要る。では薬剤師は?——災害時に薬剤師にだけ認められている2つの判断

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
医薬品

ロキソプロフェンを痛むたびに飲んで浮腫が出ました|歯痛と抜歯後で用法が違う、半減期1.2時間でも腎が傷む理由

歯の治療が長引き、痛むたびにロキソプロフェンを飲んでいたらむくみが出ました。電子添文を読み直すと、浮腫は3か所に書かれています。歯痛と抜歯後で用法の枠が違うこと、半減期1.2時間で蓄積しないのに腎が傷む理由、そして重篤副作用疾患別対応マニュアルが25疾患ぶら下がっていることまで、原文から整理します。
OTC・健康管理

指定濫用防止医薬品は8成分になりました|ジフェンヒドラミンとデキストロメトルファンが追加、18歳未満は1包装まで、陳列は7メートル以内【2026年5月1日施行】

「濫用等のおそれのある医薬品」は2026年5月1日から法律上の「指定濫用防止医薬品」になりました。成分は6つから8つへ——睡眠改善薬のジフェンヒドラミンと鎮咳薬のデキストロメトルファンが加わっています。数量は1包装かつ5日分(かぜ薬等は7日分)。18歳未満にはこれを超えて販売できません。同一成分なら銘柄が違っても「複数個」。外箱の「要」が囲ってあれば大容量製品です。告示・通知・Q&Aの原文から整理しました。
調剤報酬・制度改正

令和9年3月、風邪薬も湿布も4分の1が保険外に|OTC類似薬77成分「一部保険外療養」で薬局に起きること

77成分・約1,100品目で薬剤費の4分の1が保険給付の対象外になります。3割負担なら約1.6倍、1割負担なら約3.25倍。「いっそ保険から外せば」という案は退けられました——理由はOTCのほうが高いから。窓口で使える説明まで整理しました。
医薬品

葛根湯に多形紅斑が追加されました|医療用12銘柄と一般用が同日改訂、根拠は国内6例と、かぜとの鑑別が難しい理由

2026年8月25日の医薬安発0825第1号で、葛根湯の使用上の注意に多形紅斑が追加されました。医療用12銘柄に加えて一般用も3つの別紙で同日改訂。見分ける記述は「水疱が皮膚の赤い部分にあらわれる」。多形紅斑はマイコプラズマ・溶連菌・単純ヘルペスでも起こるため、かぜで飲む葛根湯との鑑別が難しいという構造まで、原文から整理します。
薬局実務

向精神薬の免許は、申請しなくても持っています|施錠は「人がいない時間」だけ、事故届は錠剤120個から【誰にも聞けないシリーズ②】

薬局開設者は別段の申出をしない限り、向精神薬の小売業者・卸売業者の免許を受けた者とみなされます。厚労省「薬局における向精神薬取扱いの手引」を原文から整理。施錠が必要なのは人が見ていない時間だけ、記録が要るのは第1種・第2種だけ、患者に渡した分は記録不要、事故届は錠剤120個から——ただし盗取は量に関係なく警察署にも届出です。
薬局実務

毒薬と劇薬は何が違うのか|かぎをかけるのは毒薬だけ、そして14歳未満には交付できません【誰にも聞けないシリーズ①】

毎日さわっているのに、いまさら聞けない毒薬と劇薬の違い。答えは薬機法の4条文にあります。定義は「表示」の条文の中。かぎを施す義務は毒薬だけで、劇薬は区別まで。そして第47条は14歳未満への交付を禁じています。条文原文から整理しました。
調剤報酬・制度改正

処方箋に「一部保険外療養」欄ができます|OTC類似薬77成分・全リストと計算方法【令和8年9月9日 中医協】

令和9年3月施行。処方箋に「○」「−」を記載、長期収載品の選定療養との二重取りはなし、院内掲示義務もなし。77成分の全リスト、費用の計算例、こども18歳年度末・生活保護の確定内容、窓口の受け答え例まで。
医薬品

エピペンは交付前に説明が要ります|登録医の確認方法と、1.7mL残るのが正常という話

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
調剤報酬・制度改正

薬局も「第二種協定指定医療機関」になります|連携強化加算の1番目の要件と、締結日がまとめて決まる話

連携強化加算の施設基準、1番目が「第二種協定指定医療機関の指定を受けている」です。感染症法の医療措置協定を都道府県と結ぶもので、薬局も対象。ただし締結日は都道府県がまとめて設定するため、思い立った月には取れません。最初にやるのは薬局内の準備ではなく、協議フォームの締切確認です。
調剤報酬・制度改正

37点の加算が4点、5点の加算は5点のまま|特別調剤基本料Aで起きる点数の逆転

特別調剤基本料Aで100分の10に削られるのは注5・注7・注12・注13の4つだけ。注6の連携強化加算と注14の電子的調剤情報連携体制整備加算は対象外で満額です。結果、37点の地域支援体制加算4が4点になる一方、5点の連携強化加算は5点のまま。3点未満は3点という下限もあります。
調剤報酬・制度改正

価格交渉を代行に丸投げしていると要件を満たさない|単品単価交渉は様式85で機械的に判定される

地域支援・医薬品供給対応体制加算1の「単品単価交渉」は、直近に提出した様式85で判定されます。様式85を出していなければその一点で不成立。通知は該当しない交渉を4つ挙げており、うち1つは価格交渉の代行業者を名指ししています。経過措置は令和8年11月末までです。
調剤報酬・制度改正

長期収載品でも選定療養費がかからない3つの場合|薬局の判断で保険給付にできる

長期収載品を調剤すると必ず特別の料金がかかる、わけではありません。通知には、薬局の判断で保険給付にできる場面が3つ明記されています。後発品の在庫がないとき、剤形や効能・効果の差で後発品では適切な服用が困難と薬剤師が判断したとき、説明したら患者が後発品を選んだとき。厚労省の公式計算例(患者負担3,000円)と、特別の料金にだけ消費税がかかる理由まで整理しました。
薬局実務

錠剤から散剤への変更調剤、いまはできます|供給不安時の事務連絡で外れる「剤形の壁」と「同額以下」

「剤形変更不可」の記載がなければ何にでも変えられる、ではありません。通知は「類似する別剤形」を3つのグループに分けていて、またぐ変更は対象外です。錠剤から散剤へは変更調剤できません。ドライシロップだけが2つの群にまたがる理由、薬剤料が同額以下という条件、そして後発品を選んだ基準の説明義務まで、通知原文から整理しました。
医薬品

ゾフルーザ20mgに2錠包装ができた理由|1シートが成人1回分、そして予防の効能は20mg錠にしかありません

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
医薬品

ゾフルーザの使用期限9年は、薬局の在庫には適用されません|対象は国と都道府県の備蓄だけでした

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
医薬品

四十肩の石灰化にH2ブロッカー|ファモチジンは10mgか20mgか、一次文献で確かめたら「答えを持っていない」でした

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
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