2026-09

医薬品

夜間頻尿に睡眠薬は推奨されています|ガイドラインの使い分けは中途覚醒=ルネスタ、早朝覚醒=ベルソムラ、頻尿が先=ロゼレム

夜間頻尿診療ガイドライン[第2版]CQ25は、推奨グレードBで睡眠薬を推奨しています。しかも不眠の症状で薦める薬が違う——中途覚醒はエスゾピクロン、早朝覚醒を伴えばスボレキサント、夜間頻尿が先行するならラメルテオン。オレキシン受容体は脊髄に多く発現し、動物実験では膀胱収縮間隔が延長します。ただし3剤とも効能は「不眠症」で、夜間頻尿の適応はありません。
調剤報酬・制度改正

調剤のポイントは一部負担金の1%まで|クレカ・QR決済分は「やむを得ない」、上乗せ・受付サイトのキャッシュバック・送料無料の宣伝は指導対象【令和8年6月23日 事務連絡】

「調剤でポイントは禁止」と言われるのに、ドラッグストアでは付く。矛盾ではありません。クレジットカードやQR決済に伴うポイントは「当面、やむを得ないもの」として扱われてきたからです。ただし上限は一部負担金の1%。令和8年6月23日の事務連絡で、上乗せ・処方箋受付サイトのキャッシュバック・「送料無料」の宣伝が、それぞれ地方厚生局の口頭指導の対象だと明確化されました。
薬局実務

室温保存は1〜30℃です|夏の配送も雪国の冬も範囲外、そして「常温」のほうが室温より狭い

「室温保存」の室温は1〜30℃。第十九改正日本薬局方 通則16の定義です。すると夏の配送は上限を超え、雪国の冬は下限を下回ります。常温(15〜25℃)のほうが室温より狭いという感覚と逆の事実、そして薬局等構造設備規則に調剤室の温度規定がないこと——閉店後がなぜ問題になるのかまで、原文から整理します。
医薬品

オランザピンの糖尿病禁忌が効能別に分かれました|制吐目的だけ解除、統合失調症・双極性障害では禁忌のまま

2026年8月25日の医薬安発0825第1号 別紙2で、オランザピンの「糖尿病の患者、糖尿病の既往歴のある患者」という禁忌が効能別に分かれました。外れたのは抗がん剤の悪心・嘔吐に使う場合だけ。動かしたのは日本癌治療学会で、海外5か国に禁忌はありませんでした。処方箋に効能は書いてありません——何を手がかりに見分けるかまで、PMDAの調査結果報告書の原文から整理します。
調剤報酬・制度改正

調剤薬局vsドラッグストア、どっちが勝つのか|個人薬局は1.9%しかないという現実

薬局63,203施設のうち、20店舗以上の法人が49.9%、個人はわずか1.9%。調剤医療費8.4兆円のうち薬局に残る技術料は2.3兆円。ドラッグストアは食品が販売額の3分の1で、調剤が赤字でも撤退しません。数字から勝敗と、それでも残るものを考えます。
調剤報酬・制度改正

令和9年3月、風邪薬も湿布も4分の1が保険外に|OTC類似薬77成分「一部保険外療養」で薬局に起きること

77成分・約1,100品目で薬剤費の4分の1が保険給付の対象外になります。3割負担なら約1.6倍、1割負担なら約3.25倍。「いっそ保険から外せば」という案は退けられました——理由はOTCのほうが高いから。窓口で使える説明まで整理しました。
薬局実務

個別指導は「平均点数1.2倍・上位8%」で来る|返還は5年分+40%、そして故意でなくても処分はあり得る

自分の薬局のレセプト1件あたり平均点数を知っていますか。集団的個別指導の選定基準は都道府県平均の1.2倍かつ上位8%。不当請求の例示は2つとも薬歴でした。厚労省・医療指導監査室の資料から、選定基準・不正の類型・処分の基準・実際の件数を整理します。
調剤報酬・制度改正

【保険のバイブル①】負担割合と高額療養費|令和8年8月から限度額が変わり「年間上限」ができました

「なぜこの人は2割なのか」「現役並みってどこから」——薬剤師がいちばん教わっていない分野を、カウンターで使える形にまとめました。令和8年8月から高額療養費の上限が変わり、年間上限が新設されています。70歳以上の外来は月22,000円ですが、年間216,000円で頭打ちです。
薬局実務

【保険のバイブル②】労災の処方箋が来たら|様式5号と16号の3、写しの⑳欄、そして200円は取らない

年に数回しかないから毎回あわてる労災。労働局の「指定薬局の手引」から、薬局に必要な部分だけを抜きました。業務=様式第5号/通勤=第16号の3、写しは⑳欄を薬局名に、通勤災害の200円は窓口で取らない。交通事故で自賠先行が勧められる理由まで。
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