2026-09

調剤報酬・制度改正

外来服薬支援料1は「自局で受けた処方箋の薬」では算定できません|4ケースを疑義解釈の原文で判定

2枚とも自局で受け付けた処方箋なら、日付が違っても医療機関が違っても算定不可——平成24年8月9日事務連絡(その8)別添3 問1が正面から否定しています。他薬局の薬が混ざる場合、ブラウンバッグ運動、調剤技術料が算定できない理由まで原文で。
OTC・健康管理

指定濫用防止医薬品は8成分になりました|ジフェンヒドラミンとデキストロメトルファンが追加、18歳未満は1包装まで、陳列は7メートル以内【2026年5月1日施行】

「濫用等のおそれのある医薬品」は2026年5月1日から法律上の「指定濫用防止医薬品」になりました。成分は6つから8つへ——睡眠改善薬のジフェンヒドラミンと鎮咳薬のデキストロメトルファンが加わっています。数量は1包装かつ5日分(かぜ薬等は7日分)。18歳未満にはこれを超えて販売できません。同一成分なら銘柄が違っても「複数個」。外箱の「要」が囲ってあれば大容量製品です。告示・通知・Q&Aの原文から整理しました。
医薬品

フェントステープとフェンタニル3日用テープは適応が違います|慢性疼痛があるのは先発3剤だけ、規格は4.2mg=1.7mg=2mg

フェンタニル貼付剤は3グループ。慢性疼痛の適応を持つのはデュロテップMTパッチ・ワンデュロパッチ・フェントステープの先発3剤だけで、後発品は1品目もありません。だから慢性疼痛では変更調剤ができない。承認条件には「薬局においては調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤がなされる」と明記。規格の対応とモルヒネ換算の差まで電子添文の原文から整理します。
調剤報酬・制度改正

調剤後薬剤管理指導料は地域支援・医薬品供給対応体制加算2〜5がないと取れません|糖尿病・慢性心不全 各60点の条件

調剤後薬剤管理指導料は各60点ですが、地域支援・医薬品供給対応体制加算の2から5までのいずれかを届け出ていないと算定できません。糖尿病は新規処方だけでなく用法・用量の変更も対象。慢性心不全は心疾患による入院歴が必須です。調剤と同日および次に処方箋を受け付けた日は算定できないこと、そして算定回数が加算の実績要件に乗る循環まで整理しました。
調剤報酬・制度改正

長期収載品でも選定療養費がかからない3つの場合|薬局の判断で保険給付にできる

長期収載品を調剤すると必ず特別の料金がかかる、わけではありません。通知には、薬局の判断で保険給付にできる場面が3つ明記されています。後発品の在庫がないとき、剤形や効能・効果の差で後発品では適切な服用が困難と薬剤師が判断したとき、説明したら患者が後発品を選んだとき。厚労省の公式計算例(患者負担3,000円)と、特別の料金にだけ消費税がかかる理由まで整理しました。
医薬品

フォシーガの後発品に慢性心不全・慢性腎臓病の適応はありません|効能差のある内服・外用27成分と、選定療養への効き方

フォシーガの後発品には1型糖尿病・慢性心不全・慢性腎臓病の適応がありません。薬価収載されている7社14品目のすべてで、電子添文には「1型糖尿病の患者には投与しないこと」とまで書かれています。この効能差は、長期収載品の選定療養を薬局の判断で回避できる根拠になります。銘柄ごとの有無は、すべて電子添文で個別に確認しました。
医薬品

夜間頻尿に睡眠薬は推奨されています|ガイドラインの使い分けは中途覚醒=ルネスタ、早朝覚醒=ベルソムラ、頻尿が先=ロゼレム

夜間頻尿診療ガイドライン[第2版]CQ25は、推奨グレードBで睡眠薬を推奨しています。しかも不眠の症状で薦める薬が違う——中途覚醒はエスゾピクロン、早朝覚醒を伴えばスボレキサント、夜間頻尿が先行するならラメルテオン。オレキシン受容体は脊髄に多く発現し、動物実験では膀胱収縮間隔が延長します。ただし3剤とも効能は「不眠症」で、夜間頻尿の適応はありません。
医薬品

四十肩の石灰化にH2ブロッカー|ファモチジンは10mgか20mgか、一次文献で確かめたら「答えを持っていない」でした

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
薬局実務

スマホのマイナ保険証が使えないクリニックがある理由|医科診療所の対応は55.3%、原因はカードリーダーが本体だけでは読めないことでした

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
医薬品

葛根湯に多形紅斑が追加されました|医療用12銘柄と一般用が同日改訂、根拠は国内6例と、かぜとの鑑別が難しい理由

2026年8月25日の医薬安発0825第1号で、葛根湯の使用上の注意に多形紅斑が追加されました。医療用12銘柄に加えて一般用も3つの別紙で同日改訂。見分ける記述は「水疱が皮膚の赤い部分にあらわれる」。多形紅斑はマイコプラズマ・溶連菌・単純ヘルペスでも起こるため、かぜで飲む葛根湯との鑑別が難しいという構造まで、原文から整理します。
医薬品

家族が陽性、ゾコーバで予防できますか|警告に「ワクチンに置き換わるものではない」、そしてベルソムラ・クービビック・ボルズィは併用禁忌です

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
医薬品

ロキソプロフェンを痛むたびに飲んで浮腫が出ました|歯痛と抜歯後で用法が違う、半減期1.2時間でも腎が傷む理由

歯の治療が長引き、痛むたびにロキソプロフェンを飲んでいたらむくみが出ました。電子添文を読み直すと、浮腫は3か所に書かれています。歯痛と抜歯後で用法の枠が違うこと、半減期1.2時間で蓄積しないのに腎が傷む理由、そして重篤副作用疾患別対応マニュアルが25疾患ぶら下がっていることまで、原文から整理します。
医薬品

オランザピンの糖尿病禁忌が効能別に分かれました|制吐目的だけ解除、統合失調症・双極性障害では禁忌のまま

2026年8月25日の医薬安発0825第1号 別紙2で、オランザピンの「糖尿病の患者、糖尿病の既往歴のある患者」という禁忌が効能別に分かれました。外れたのは抗がん剤の悪心・嘔吐に使う場合だけ。動かしたのは日本癌治療学会で、海外5か国に禁忌はありませんでした。処方箋に効能は書いてありません——何を手がかりに見分けるかまで、PMDAの調査結果報告書の原文から整理します。
医薬品

免疫の注射薬を標的別に整理しました|薬局から出せるかは告示第十第一号で決まる、投与間隔で対象外になる4製剤【生物学的製剤シリーズ①】

増え続ける免疫系の皮下注を、標的12系統で整理しました。ただし薬局から出せるかどうかは薬理ではなく告示第十第一号で決まります。スキリージ・ステラーラはペンがあるのに記載なし。ビンゼレックス・ファセンラ・トレムフィアは維持期に入ると対象外。薬価は令和8年8月13日適用の収載品目リストから全件拾いました。
医薬品

コルヒチンは1日1.5mgまでになりました|「3〜4mgを6〜8回」が消えた2026年6月2日の用法変更

コルヒチンの痛風発作の緩解が2026年6月2日に1回0.5〜1.0mgを1日1〜2回、1日1.5mgまでに変更されました。旧用法の1日3〜4mgを6〜8回分割は消えています。16年かけた3段階の改訂を一次資料で追いました。
調剤報酬・制度改正

処方箋の欄はなぜ増えるのか|令和9年3月で5つ、全部「薬局からは見えない情報」です

変更不可(医療上必要)/患者希望/リフィル可/減量した上で情報提供/一部保険外療養。処方欄が狭くなる理由を原典で確かめると、5つとも同じ構造でした。3欄の組み合わせ5パターンと、欄のない古い処方箋が来たときの課題も。
外用薬・点眼薬・坐薬

ミドリンPは「薬剤料だけ」です|白内障術前の点眼、入力と会計で間違えないために

検査用薬の院外処方は、審査上 調剤基本料も調剤技術料も薬学管理料も算定できず薬剤料のみ。根拠は医師法第22条の「治療上」と点数表の構造。抗菌点眼薬と混在したときの薬剤調製料の数え方、用法入力の注意まで。
薬局実務

マイナ保険証をかざしても、お薬手帳を提示したことにはなりません|45点と59点を分けるのは「利用者本人のものか」でした

執筆:Nori(薬Talk編集長・薬剤師)/調剤薬局勤務26年。管理薬剤師を経て、現在はチェーン薬局の本社部門で店舗運営支援を担当しています。本サイトは、薬剤師をはじめとする医療従事者向けの情報提供サイトです。記載内容は告示・通知・添付文書...
調剤報酬・制度改正

令和9年3月、風邪薬も湿布も4分の1が保険外に|OTC類似薬77成分「一部保険外療養」で薬局に起きること

77成分・約1,100品目で薬剤費の4分の1が保険給付の対象外になります。3割負担なら約1.6倍、1割負担なら約3.25倍。「いっそ保険から外せば」という案は退けられました——理由はOTCのほうが高いから。窓口で使える説明まで整理しました。
調剤報酬・制度改正

外来服薬支援料2は「投与日数の数え方」で間違えます|点数早見表・一包化の定義・残薬を混ぜたときの落とし穴

旧・一包化加算。42日分以下は7日ごと34点、43日分以上は240点。残薬を一緒に一包化しても投与日数は伸びません(告示 注3「当該内服薬の投与日数」)。分割調剤の通算、自家製剤加算との関係、施設連携加算まで原文で。
タイトルとURLをコピーしました