こんにちは、「薬Talk」編集長のNoriです!
さて皆さん、今日も薬局現場の在庫ドラマをお届けします。
今回の主役は――
そう、あの「入らないで有名な薬」
シダキュア2000さんです。
もうね、薬剤師界隈では知らない人いないですよ。
「入荷困難界のレジェンド」といっても過言ではありません。
でも、分かってても実際に当事者になるとやっぱりツライんです…。
【きっかけ】門前の先生からの電話
ある日、門前クリニックの先生から薬局に電話がかかってきました。
先生:「今度、新しく舌下免疫療法を始めたい患者さんがいるんだけど…」
私:「おぉ、いいですね!」
先生:「シダキュア2000、在庫ある?」
私:「……。………すみません、ありません(即答)」
先生:「ですよね〜」
そうなんです、先生ももう慣れた感じで。お互い苦笑い。
【そもそも】なぜ入らないのか?
シダキュア2000は、今や非常にニーズが高まってる舌下免疫療法の入り口。
だけど、供給量に限りがあって──
- 出荷調整中
- 既存のクリニック・病院が優先配分
- 新規導入の薬局はかなり入りづらい
この「優先配分ルール」の壁が高い高い。
在庫が積み上がるどころか、そもそも注文もできない状況が続いております。
【でも患者さんは知らない】
患者さんはもちろん、そんなメーカー事情は知らないわけで…。
「シダキュア始めたいんですが!」と、門前クリニックへどんどん問い合わせが来る。
クリニックも患者さんを断りたくないから、薬局に確認が入る。
でも薬局側は「在庫ありません……」としか言えないこの切なさよ。
【メーカーの答えはやっぱりアレ】
今回も先生がメーカーに直接確認してくれました。ありがたい…けど、返ってきたのはやっぱりこのお決まりのセリフ。
「現在、出荷はコントロール中で、既存取引先を優先しております」
「供給量は当社で調整しております」
はい、出ました。“メーカーコントロール”
いや、もう分かってるんです。仕方ないのもわかってるんです。
でも、上から目線でそれ言われると、なんだかこう…ちょっとだけ心がささくれますよね。
【まとめ】現場は今日も説明に追われる
- シダキュア2000は入荷困難の常連選手
- 新規薬局にはほぼ在庫がまわってこない
- 医師の依頼もメーカーの供給調整の前では無力
- 現場薬剤師は説明力を駆使して乗り切る日々
こうして今日も、在庫が入らぬまま現場の説明合戦は続くのでありました…。
同業の皆さん、この気持ち…わかってくれますよね?(笑)